ツール・ド・おきなわ2023 女子国際100km

ツール・ド・沖縄
女子国際ロードレース100km3位

 

お久しぶりです。
語ることは大好きだけど自分でも引くくらい長くなってしまうから最近ブログとは距離を置いていた鈴です。

 

来年の自分への喝入れを込めて2023年のレースの様子を記録しておこうと思います。
本来はこの大会に臨むまでの過程もつらつらと語りたいけどそんなことをしていたら日が暮れるどころか年が明けてしまうと思うので、
どこでも語られていない(?)女子100kmの様子を。
自分がどんなことを想って思って考えて走ったか
妖怪の脳内と心をお暇な時に覗き見してみてください。

 

今回も私が素直に感じたことをそのまま書く予定なので捉え方は人それぞれ、気分を悪くされた方がいたらすみません温かく見守っていただけますと幸いです。

 

あ、極力短くする予定ですがまぁできないと思うので笑、目が疲れないところで閉じていただいて構いませんそれではレッツラゴー!

 

題にもしてますが、自分は今回初沖縄参戦ながら女子国際100kmに挑戦してきました!

 

自称晴れ女を名乗っている私ですが、今後晴れ女は一生名乗るなレベルの大雨の中スタート。
爆風追い風で普段なら絶対外乗りはしないコンディションでした

 

今回のために個人的にスポンサードをしていただいている企業の方々やたくさんの方が応援してくださり、
沖縄対策練として色んな方の練習に混ぜていただき、
絶対いけるという確信をもって臨むことができたので、
普段ならレース前緊張したり少し不安になったりと小心者ぶりを発揮する私ですが、
周りの方にいけますと公言しちゃうくらい最強マインドのもと、一切の緊張も不安もなかったのは成長かな。

 

結果は2時間58分12秒でラストスプリント、惜しくもない3位でした。
率直な感想は"悔しい"この感情が先ず上にきます。

 

ホビーレーサーの甲子園と言われることもある本レースで元アジアチャンピオンやオリンピアンの方とも走れるという、今まで走った中では1番ハイレベルな方とのレースだったと思いますし、表彰台に乗れたこと自体とても嬉しかったです。
1年前のロードレースを走ったこともない自分からしたら大健闘だったと思います。
ただ、優勝を目指していたし、そのために準備してきたからこそ悔しい、この感情が8割いや9割を占めています。

 

11.12の中での最善は尽くしたと思うから後悔はないのだけどこの喜びきれない悔しい気持ちの理由を終わってからずっと考えてました。
・優勝できなかったこと、そもそも自分が優勝するための動きができなかったこと
・集団の中で自分主導なアタックもできず、アタックに反応してついていくだけのつまらない走りだったこと
・フルウエットの滑りやすい路面で好きなはずの下りも全然走れず、一緒に走っていた方に迷惑をかけてしまったこと
・スプリント力が不足していること

 

スタートリストを見た時に海外選手が参加していたり、各大会で活躍されてる選手が沢山いて、どなたをマークしないといけないか、その選手が得意なところはどこか私なりに色々調べたり聞いたりして臨みました。

 

女子選手で唯一海外で走られてる與那嶺さんとお話しできる貴重な機会を少し前にいただき、
既にオフシーズンを迎えていて3週間ぶりの自転車になることを聞いてました、ただ圧倒的な強さを持つ方だから、3週間ぶりでもPWRは5.2倍くらいあるんだろうなと思ったので笑、與那嶺さんの後ろにずっとつかせていただこうと思ってました。


スタートして早々に頑張ってくださいねと声をかけていただきそのまま前にあがっていく背中が逞しすぎて、あぁぁかっこいいと思いながら走ってました(集中しろ)

 

そんな流れで、1つ目の坂、奥の登りは途中から與那嶺さんの1本引き、集団は大きくばらけることなく
與那嶺さんの真後ろを走らせていただき登り終わった
Tdo奥の登り(ストラバセグメント4.05km 186mup 4.6%)
12分15秒(PWR3.88倍 AHR149bpm)

 

皆前で位置取りしたいから下りに向けてスピードが上がって真横にはすぐ自転車、はすりそうでこわかったから、足つかっちゃうけどなるべく集団内で埋まらないようにあえて外側を走るようにしてました
これは経験をしていく中で距離感の慣れとかを習得して省エネな走り方を身につけないといけない課題点です。
今回は足を使ってでも自分が安心して走れる場所を選んで走ることにしました。
集団が大きいからすごい神経使うし違う意味でめっちゃ疲れるから基本前で走ることにしました。
ちょこちょこローテーションに入ったりしましたが、ここでも與那嶺さんがアドバイスをくださり、そのまま基本的に與那嶺さんが引いてくださっていました。

 

そう、今回はサイコンのパワーと心拍は表示させなかったです
レースでこの2つの数値を見てるといくべきところでいけなかったり、ストッパーがどうしてもかかってしまう可能性があったから、表示させるのをやめました
前引く時だけ表示させる場面もありましたが基本的には自分の感覚を信じて走りました

 

爆風追い風だったのと引いていただいたおかげでサイクリング状態で唯一の平坦区間はおわりました。
ツールドおきなわ58号平坦区間(ストラバセグメント13.90km 66mup −0.3%)
20分31秒(PWR2.95倍 AHR131bpm)

 

與那嶺さんを先頭に本レース1番の坂、普久川ダムへ
木曜日の向かい風の試走で8割くらいの感覚で走り19分30秒くらいだったので、集団内で走れば余裕を残しつつ前で走れるだろうと思っていました。
終盤まで大きな動きもなく基本的に前で走り、途中金子さんや川口さんがアタックをして集団が縦長になる場面もありましたが、集団は大きくばらけることもなく多分この後もこの2人は積極的に動くのだろうと思ったので2人の動きをよく見ることにしました。
Tdo普久川ダムの登り(ストラバセグメント 7.26km 325mup 4.5%)
19分47秒(PWR4.57倍 AHR159bpm)

 

そして問題の下り
登り終わるところで川口さんが少しペースを上げたので縦長で下りに入って行きました
集団は少しばらけて自分含めて8人くらいが少し抜けて下りへ

 

沖縄の路面は雨でより滑るという噂は聞いていたけど、今回私はそれをめちゃくちゃ感じて、タイヤが地面を掴んでる感覚を全然感じることができませんでした。
何度も滑る感覚があり、こわくて仕方なかった
こわい感情でのダウンヒルほど危ないものはないので(身体に力が入って力む)、大丈夫大丈夫下りは自分のペースでいこうと言い聞かせました
前の選手に突っ込んで迷惑かけるのも怖かったから、いけそうにない時は横にはけたりしました
ラインどりは最悪だったと思う

 

また、ツルツル路面もそうだけど、撥水スプレーをしたアイウェアも開始10分で効果をなくし前が全然見えない、私の視力は1.5はありますが水飛沫で視界はぼやけ、自分の熱気でくもる場面もあり、視界はボヤボヤ、

視力0以下の世界線ってこんなかなと望んでいない世界線へいくことも。

そんな中で皆下りをかっとんでいくから正気か?!と思いながらマイペースで下ってしまいました。


所々自転車がひっくり返って落車があったり、雨の中のディスクブレーキの音が鳴り響いていてこわく、ネジを外せるタイプだと思ってだけどネジ固着してるレベルでのんびりでしか下れなかった
誰か私に潤滑油を…。、

 

今回はその後復帰できたからよかったものの、一緒に走ってる方に迷惑かけたことが申し訳なかったです
ここでの遅れが取り返しのつかない遅れになりうるので早急に克服しないといけないです。

 

下りは好きなのですが、晴れてる日限定だ…と走りながら思う始末。
走れる方に聞いたところ、晴れだろうが雨だろうがバイク操作は変わらないようなので、シンプルに私の技量のなさと、雨だからという思い込みにより今日は下りでは攻められないと初っ端で感じました。


私が今回勝つにはラストの羽地でかちあげて、そのまま下りもガン攻めしてラストスプリントに持ち込まない
これが1番勝つ可能性がある走り方だと思っていましたが、下りで攻められないとなり、だとしたら次に勝つ可能性がある走り方はなんだろう、どうするべきだろうとずっと考えながら走ってました。

 

レースはどんな天候でも基本的には開催されるのでそんなことを言い訳にはしていられない、こちらも私の今後の課題です。

 

そんな下りだったので、普久川ダムの下りで先頭集団が見えなくなるくらいに離されました
後日ガチンコさんのダイジェストYouTubeを観たら先頭集団は4人でした
ここで焦っても仕方ないから次の学校坂登り終わるまでに追いつこうと決めて、自分含めた4人が追いかける形に

 

登り始めたら先に先頭が見えました、見えたからといって踏みすぎず、けど先頭よりは速いスピードで登り、登り終わる少し手前で無事に追いつきました

 

この時にも周りの選手の位置取り、息遣い、フォームのブレ1番余裕があるのは誰か見ながら走るようにしました。

 

学校坂は斜度がきついけど距離は短いので追いついてから少ししたら登り終わりました。
データみたらそれなりに心拍は上がっていたけど走っている時の体感はまだ余裕を持って走れている自信があったし、多分本当に調子はよかった

下りがうまくなれば無駄に足を使うこともなくもっと有利にレースを進められるから頑張ろうと思います。
Tdo学校坂(ストラバセグメント 1.81km 128mup 7%)
6分09秒(PWR4.85倍 AHR170bpm)

 

確か登りきりあたりで金子さんが後ろ割と絞れてる?と私に聞いてきたので、後ろ確認して8人の集団であることを伝え、金子さんのこのまま逃げるよの声がけと共にローテーションが始まりました

 

学校坂終わってからの道はアップダウンがひたすら続く道、ここでも下りは滑る感じがあって少し距離を置いて走ることにしてしまった

 

危ないから(?)所々、畳がクッション代わりなのか立てられているところがあるんですよね
そんなんじゃ大怪我不可避だよ…と思いつつあそこには絶対いきたくないと思いながら慎重に走りましたこのアップダウン区間では誰も動くことなくサイクリング的な感じで終わった
大きく辛そうにしてる人もいなかった

 

次の坂慶佐次の登りで開始早々に川口さんがアタックした慶佐次は短い登り2連なので、リードさせたらダメだと思ったから即座に反応して真後ろにぴったりついた


反応した私が570Wだったから川口さんはもっとパワーで踏んでいたと思う
走っていて川口さんが1番余裕ありそうというのはずっと感じていた、こういうアタックを何回もできるタイプの選手なんだと思ったから自分がローテ交代して後ろに下がった時にアタックされることは避けなければいけないと思いながら走った

 

慶佐次の坂2連中1つめ終わっての下りのところで私が先頭でのんびり下っていたら後ろから加速しながら川口さんがもう一回いった
金子さんが続いてそれに私も続いた割と踏んだ
後ろと若干開いて縦長になったけど後ろから追いついてまた集団に戻った

 

2つ目の坂はずっと川口さんと金子さんを横目で見つつ、周りの方の余裕度を観察しながら走った
やっぱり1番川口さんが余裕そうだった
Tdo慶佐次の登り(ストラバセグメント 3.17km 67mup 1.8%(下りが含まれてるので平均勾配は緩め))
6分27秒(PWR4.35倍 AHR164bpm)

 

そこから有銘の登りやカヌチャの坂などアタックがあったらそれに毎回ついていく、集団に回収を繰り返しそれ以降のアップダウン区間も皆でローテしながら着実にゴールに近づいていき、結局自分からなにか展開を変えられる動きはできずに気付いたら85km地点だった
この段階で集団は7人
1人で逃げても後ろからの集団ローテから逃げられる自信はなかった
だから羽地で少し踏んで一か八かのスプリントにかけることにきめた
スプリント練習はほぼしてない、スプリントの仕方を少し聞いたことがあるくらい
けどスプリントは運要素もあるって聞いたから(チェーン落ちする可能性があったり、タイミングによって強い人に勝てる可能性もある)85km地点での私の頭ではそれが最善だったと今でも思う

 

羽地の入り口でちょうど自分のローテが回ってきたのでそのままローテは変わらず先頭で走ることにした
羽地でめっちゃ踏んで下りもガン攻めが理想だが、羽地途中で後ろみたら自分含めて4人
仮に1人で抜け出しても自分より下りが速い3人
羽地はあまり距離も長くない、残りの羽地の登りで踏んで3人と離せたとしても下りで追いつかれてしまうくらいの差にしかならないと思ったし、なんなら下りで抜かされ、3人でそのままいかれてしまうと思った

 

だから、最後まで攻めた走りができなかった
受け身だらけのしょうもない走りしかできなかった
多分これが一番自分の中でモヤモヤの原因
なにも自分で動けなかった

 

走ってる中で外国人選手でスプリンターのナさんは余裕がまだありそうな気がした
ナさんは元アジアチャンピオンのスプリンターここで離せなかった時点で自分が優勝できる可能性は0に近かったんだと思う
羽地2連トンネルヒルクライム(ストラバセグメント 1.63km 80mup 4.9%)
4分55秒(PWR4.27倍 AHR173bpm)

 

羽地の下りは緩かなカーブだからテクニカルでもない
けどタイヤが地面を捉えてる感覚を感じられずここでもやっぱりいけなかった
金子さんと手塚さんにここで少し離された
そこから少し開いてナさんが続いて、下り終盤直線になったところから前の3人を追いかけてガン踏み
羽地の下りが終わったら90°右折して残すはラストの1.2kmの直線のみ

 

先頭2人は私が遅れたことに気づいていたし、後ろを何度かみてた
ラストの直線に入るまでに絶対に前に追いつかないとダメだと思ったので、
下り終わりから追いつくまではめっちゃ踏んだと思う

 

で、無事においついて4人でラストの直線に入った
私は一番後方。ここでは絶対前に出ちゃいけないと思った
私が一番レース経験もないし、スプリントタイミングもわからない
ただ一番後方から一番に出ることも難しいと思ったから3番手の金子さんと並走することにした


牽制体制でどんどんゴールが近づいてくる
自分から絶対仕掛けちゃダメ誰かのタイミングに合わせて動くと決めて、2番手のナさんがドカンといった
それに合わせて金子さんもいった私も同タイミングでスプリントぽいことをした
そのまま3位でゴールした

 

表彰台は乗れた嬉しいという気持ちよりも
勝てなかった何もできなくてやるせない気持ちが遥かに勝っていた
そしてなによりも怪我なく無事にゴールできた安堵感がすごかった

 

優勝したナ選手とは1秒、金子さんとは0.2秒差、4位の手塚さんとも僅かな差しかなかった

今回のレースを経て自分の課題がたくさん顕著になった
それと同時にもっと頑張りたい欲が更に加速した
そして多分結果がどうであれ自分で積極的に動かないと多分また同じモヤモヤの気持ちに陥ることを感じた。

 

応援してくださってる方にいい報告ができなかったことがすごく悔しいから、今回自分が感じたことできなかったことを絶対に忘れない

 

ずっと守りに入ってしまった自分をぶん殴りたい
そんなつまんない走りすんなよと言いたい
それだったら当たって砕けて鬼垂れした方がきっと晴れやかだと思う
たらればはいくらでも言えるから、ここら辺でやめますが、こうやって色んなレースに出て自分が感じたことを大事に、自分が納得できる内容のレースを増やしていこうと思います

 

自分の活動を応援してご支援頂いてる企業の方々には日頃からほんっとうにお世話になっており本当にありがとうございます

 

また、レース前後にSNSでメッセージくださったり、会場で応援してくださった方々の応援が自分の力に本当になっています
いつもありがとうございます

 

また、今回自分は初参戦で何もわからない状態の中、日頃の練習の時にたくさんお世話になっているトライクルの方々とずっと動かせていただきました
男子レースの方でそれぞれ活躍している姿が自分のこと以上に嬉しくて、素敵なチームの方と繋がれていることに幸せなことだと思った
部活動に打ち込んだ日々をもう一回思い出すような今の環境
自分が頑張りたいと思える環境で恵まれた今の環境に感謝をして後悔がないように頑張ろうと思います

 

いつも1番近くで応援してくれる家族、
好き勝手好きなことに挑戦することを応援してくれてありがとう

 

これからも鈴なり妖怪/木下友梨菜として、自転車が大好きマンがどこまでいけるか、いけるところまで突き進みます

 

アホみたいに語っちゃいました
制作時間数時間に及ぶ超大作。笑
ここまで読んでくださってありがとうございました
妖怪の脳内と心を綴ったブログでした

やっぱりロードレースは楽しい!大好きだ!
まったね〜ごきげん妖怪〜!

 

【走行データ】

ツール・ド・おきなわ2023
女子国際ロードレース100km
走行距離 100.88km
走行時間 2時間58分12秒
獲得標高 1,712m
平均速度 33.9km/h
平均パワー 172W
最大パワー 593W
平均心拍 150bpm
最大心拍 180bpm

 

【ご支援頂いている企業】

キャノンデール・ジャパン株式会社様

・有限会社フルマークス(POC)様

・株式会社品川鐵工場様

・株式会社ワンリーリステッド様

・株式会社ウエイブワン(waveone)様

・find fc様

 

来年一緒に戦ってくださる企業様も近々募集予定です

個人的なクラウドファンディングも鈴なり妖怪公式HPより随時受け付けております

 

宜しくお願い致します。